エアコンを新しく入れ替えるとき、業者から「配管洗浄はどうしますか?」と聞かれませんか?
結論から言うと、【基本的には必ずやった方がいい。ただし、条件によっては免除できる場合もある】というのが、我々プロの現場のリアルな答えです。
今回は、知らずにケチると後で「最低5万〜10万円の修理代」を払う羽目になる、配管洗浄の重要性についてお話しします。
そもそも「配管洗浄」って何をする?
新しいエアコンを取り付ける前に、既存の古い配管の中を特殊な薬剤を使ってクリーニングする作業です。 ただの掃除ではなく、古いエアコンの「冷媒ガスのオイル」「コンプレッサーのオイル」「コンタミ(内部のゴミ・不純物)」を、薬剤と窒素の圧力で根こそぎ吹き飛ばします。
基本の流れとしては、しっかり冷媒回収(またはポンプダウン)を行ってから、この洗浄作業に入ります。
「した方がいい」けど「しなくてもいい」場合とは?
ここが一番気になるポイントですよね。
不要なケース:冷媒回収(ポンプダウン)を完璧にやり切れたとき 古いエアコンを外す際、配管の中のオイルを室外機側に100%完璧に回収し切れている状態なら、配管洗浄はしなくても致命的な問題にはなりません。
しかし、現実はそう甘くありません。 「完全に回収し切れた」と思っても、配管の長さや曲がり具合によっては、どうしても古いオイルが配管の途中に残ってしまうのが現実です。だからこそ、プロの目から見ると「トラブルを100%防ぐために、やっぱりやった方がいい」というのが本音です。
特に、以下のケースは【絶対に必須】です。
- R22(古い機種)からの入れ替え: オイルの種類が全く違うため、洗浄は100%必須。
- R410Aからの入れ替え: 同じガスでも、前の機器の劣化度合いが分からないため、基本は必要です。
- 前のエアコンが「圧縮機(コンプレッサー)不良」で壊れた場合: これが一番恐ろしいです。エアコンの心臓である圧縮機が「焼き付き(ブロー)」を起こして死んでいた場合、既存の配管の中には、焦げ付いたオイルのヘドロや、削れた金属粉が大量に撒き散らされています。 この「ゴミ溜め」になった配管を洗浄せずに、そのまま新しいエアコンを繋いだらどうなるか? 運転した瞬間にその鉄粉が新品のエアコンの心臓に吸い込まれ、一瞬で再起不能と化します。故障理由が圧縮機不良なら、配管洗浄は義務だと思ってください。
配管洗浄をしなかったエアコンの末路
過去に私が見てきた現場で、R22の古い機種から新機種へ入れ替えたものの、「全然部屋が温まらない」と点検を依頼されたケースがありました。 原因を調べてみたら、古い配管に残っていたオイルが新機種の室外機に詰まり、故障を引き起こしていたのです。
既存の機器の古いオイルやコンタミ(ゴミ)が新しいエアコン内部に入り込むと、以下のようなトラブルが発生します。
- 冷えない・暖まらない: オイルが混ざることで「沸点」が変わり、冷媒ガスのバランスが崩れます。これは「冷媒ガス過充填(ガスが多すぎる状態)」と同じ異常を引き起こします。通常よりも加熱されすぎて保護停止してしまいます。
- キャパオーバーで故障: エアコン内部には「アキュームレーター」という、オイルやゴミを分離するフィルターのような部屋がありますが、古いオイルが大量に流れ込むと、そのキャパ(容量)をあっさり超えてしまいます。
代償は「50万円」の特大出費に… ちなみに、先ほどお話しした「オイル詰まりを起こしていた現場」は業務用エアコンだったこともあり、最終的に【圧縮機(コンプレッサー)交換】と【アキュームレーター交換】などの大がかりな修理になり、費用は総額で「50万円ほど」かかりました。
家庭用であっても、ここまで一発天国にいってしまうと10万円を超える出費は免れません。
発生する修理代の最低目安
- 部分的なオイル詰まりの修理・部品交換: 5万円〜
- 圧縮機まで巻き込んで完全にぶっ壊れた場合: 10万円〜(業務用なら50万円超も珍くはありません)
数万円の配管洗浄を省略した結果、真夏や真冬にエアコンが止まり、これだけの特大の修理代を払うことになる。これほど割に合わないギャンブルはありません。
まとめ:SHIINA DENKIのこだわり
配管洗浄は、ただの見栄えや「とりあえずやっておくオプション」ではありません。新しいエアコンの寿命を10年、15年と全うさせるための「段取り」です。
当店の現地調査では、既存の配管の状態やガスの種類をプロの目でチェックし、「本当に今、洗浄が必要か」「しなくてもいけるか」をハッキリと誠実にお伝えしています。
エアコンの入れ替えや配管の再利用で不安な方は、ぜひ一度、世田谷のSHIINA DENKIへお気軽にご相談ください。





