世田谷区を中心に、隠蔽配管工事などエアコン工事をしています。SHIINA DENKIの椎名です。
今回は、量販店、工務店に「設置不可能」「壁を壊す大工事になる」と断られ、2ヶ月以上悩まれていたお客様からのご依頼です。
ダイキンのフラッグシップモデル S566ATRP-W 「うるさらX」への交換工事の模様をご紹介します。
今回の難関ポイント:現行機(780mm)すら入らない、わずか750mmの設置スペース
まずは施工前の状態です。

既存の古いエアコンは1998年生産の東芝製です。驚くべきことに、取り外しの瞬間までしっかりと動いていました。この時代の東芝のタフさには本当に感心させられます。
ただ、この現場には大きな難関がありました。左右を頑丈な和室の柱と壁に挟まれており、実際に使える設置幅が【わずか750mm】しかありません。
この古い東芝のエアコンが作られていた1990年代後半〜2000年代前半は、横幅が約740〜750mmのコンパクトなモデルが主流でした。そのため、当時はこのスペースにぴったり収まっていたわけです。
しかし、現在の現行機は省エネ性能を高めるために構造が大型化しており、一番小さな標準モデルでも最低「780mm」の横幅があります。つまり、一般的な現行エアコンを持ってきた時点で、物理的に壁に干渉して入らない現場ということになります。
そのため、大手の量販店様はお断りになり、工務店様からは「壁を壊してスペースを広げる大工事にするしかない」という提案をされ、お客様を長く困らせていたとのことでした。
しかし、現場の構造をしっかり見極めれば、家を壊さなくても綺麗に収めるルートはあります。
27年ものの隠蔽配管。あえて「新規配管」へ切り替えた理由
さらに今回は、これまで【27年以上使った隠蔽配管】からの入れ替えという点も、もう一つの大きな分岐点でした。
27年が経過しているとはいえ、配管自体はまだ使える状態ではありました。通常のエアコンであれば、技術をもってすれば配管洗浄を行ってそのまま流用することも可能です。
しかし、今回お取り付けするのはダイキンの最高峰モデル「うるさらX」です。 うるさらXには、外気から水分を取り込んで部屋を潤すための「極太の加湿ホース」をもう1本、壁の中に通す必要があります。
これまでの古い隠蔽配管のルートでは、この加湿ホースを通すための空間のサイズがどうしても合いませんでした(物理的にホースが入らない状態です)。
そこで、お住まいの構造をしっかり見極め、「27年ものの古い隠蔽配管は一切使わずに安全に閉塞し、うるさらホースが100%ストレスなく通る、全く新しいルートで配管を引き直す」という段取りをご提案させていただきました。
配管自体を新品にするため、古いオイルを洗い流す「配管洗浄」の費用をお客様に負担させることもありません。コストを抑えつつ、うるさらXのポテンシャルを100%発揮させ、今後10年、15年と最も安心して使える最短ルートを再構築しました。
750mmの隙間に「798mm」を滑り込ませる工夫
柱の裏の懐(ふところ)の深さ、壁の構造、精密な配管のルートをミリ単位で再計算しました。
お客様が一番ご希望されていたモデルは、現行の標準機よりもさらにサイズが大きい「横幅798mm」の最高峰モデル「うるさらX」です。
壁を傷つけることなく、今までの経験と、技術を駆使して、ぴったりとジャストフィットさせました。
施工後の写真がこちらです。

左右の柱と壁の隙間をミリ単位で見切り、綺麗に収めることができました。
見た目だけじゃない、水平出しの重要性
これだけキツキツのスペースであっても、エアコンの基本である「水勾配(ドレン排水の流れ)」を決める水平出しは絶対に妥協しません。配管や電線、ホースの調整が長すぎたり短すぎると機械が押されて水平が狂います。

ご覧の通り、水平器の気泡も完全にど真ん中を指しています。狂いもなく完璧な水平を維持しているため、夏場のドレン水漏れリスクもありません。
うるさらXの設置幅や隠蔽配管で「最新エアコン」を諦めかけている方へ
「他社の現行機すら入らない狭いスペースだから、今のエアコンが壊れたらもう交換できないのではないか」と思い込んで諦める必要はありません。
現場の構造を見極める目と、それを形にする確実な技術があれば、壁を壊さずともご希望のエアコンを綺麗にはめ込むルートは必ず見つかります。
同じようなお悩みをお持ちの世田谷エリアのオーナー様は、SHIINA DENKIまでいつでもお気軽にご相談ください。現場に合わせた最適なエアコンをご提案いたします。









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